古くから親しまれてきた来待石。来待石で作った来待灯籠はそのあたたかい風合いから多くの人に愛され、出雲流庭園では来待石で作った春日灯篭と雪見灯籠のセットが欠かせないものでした。
しかし、現代の家庭ではそもそも建物が洋風になり、和風の庭があるお家は少なくなりました。また、来待石の特徴でもある水分を含むと崩れやすいこともあり、一部が壊れたために撤去をしたり、地震で倒れる危険を考えて撤去するなど、灯籠の姿が庭から消えている傾向にあります。
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職人の手仕事による造形美を活かし、新たな生命を吹き込む
不要になった灯籠もそれぞれのパーツごとに見てみると手の込んだ細工のされたどれも素晴らしい一品。自分で作れと言われても到底作れません。
そんな素敵なものをただただ廃棄するなんて!なんと勿体ない!広い和風の庭が無いのであれば、和洋関係なく置けるインテリアにはならないだろうか。あるお家では行き場をなくした灯籠が、新しく室内でも楽しめる小さな庭として生まれ変わって別のお家で重宝されたらどんなに素晴らしいことでしょう。
そこで誕生したのが「Toooro」です。灯籠に使用されているパーツをバラバラにして、アップサイクルすることによってそれぞれに輝く場を与えます。苔のつきやすい来待灯籠は初めから黄色みがかってはいますが、苔が生えると更に素敵に!「火袋」はその昔ろうそくの火を入れて楽しむパーツでしたが、盆栽の植木鉢のように使うと、その存在感から唯一無二のアートになりました。
新品のものでは醸し出せない侘び寂びの雰囲気。これこそアップサイクルの醍醐味。エモいとは違うかもしれませんが、私には愛おしくとても可愛いく感じます。
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どんどん生まれる。新しい日本庭園の形。
そんなToooroは次々と新しい作品が生まれています。灯籠の一番上のところについている宝珠というスライムみたいなパーツも可愛く花器に変身していますよ~!是非また今度お見せします。
それとは別に小さな日本庭園も誕生しています。その名も「楽庭」読み方は「らくてい」です。
日本人が愛してきた日本庭園の文化。どんな形で残していきましょう?小さくお家の中で飾れたら愛し続けていただけるでしょうか?でも絶対本物がいい。小さな坪庭みたいな商品て世の中沢山あるけど、本物にこだわりたい。
だから重いし、形も自分たちの思い通りにいかない。それを誰でも簡単に組み立てられるよう工夫し、お雛様や五月人形のように飾ったり収納できるようにしました。
ミニチュアの来待灯籠がとても可愛い。でも洗練された美しさも感じる。これを自分のライフスタイルの取り入れたらどうなるのだろう…想像してみてください。
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