最近、庭木の葉が黒くなってきた。よく見たら、黒い粉が沢山ついている。なにこれ、汚いけど、まるでススみたいだ。
実はこれは菌の一種で、見た目通りスス病と呼ばれる病気で、松江市、出雲市、雲南市、大田市でも非常に増えてきています。
スス病は菌だから、殺菌剤を散布するといいんだと思いがちですが、それではあまり意味がありません。
なぜならスス病を招いている原因があるからです。
その原因をまずは駆除することが、スス病を根本から駆除するためには必要です。
では、スス病の原因と駆除方法について説明しましょう。
スス病の原因1つ目
スス病の原因として最も多いのは、カイガラムシです。カイガラムシには沢山の種類がありますが、多くはスス病の原因となります。
とはいえ、カイガラムシは別にスス病を招こうとして生きているわけではありません。生活する上で結果的にスス病が発生するといった感じです。
カイガラムシは、庭木の枝から樹液を吸い上げて生活しています。樹液は排泄物としてカイガラムシが排泄します。よって、排泄物は甘い樹液が含まれているのです。その甘い排泄物に菌が発生します。それがスス病です。
よって、カイガラムシがある限り、スス病は毎年発生します。
スス病の原因2つ目
排泄物が甘い樹液であるのはカイガラムシだけではありません。有名なアブラムシも甘い排泄物を出します。よって、アブラムシが毎年発生するとスス病を引き起こします。
カイガラムシもアブラムシも同様に排泄物が樹液の甘いがゆえに、スス病を発生するのです。
つまり、スス病を駆除するには、カイガラムシとアブラムシの駆除をする必要があるのです。
では、スス病の原因であるカイガラムシとアブラムシの駆除の方法を見ていきましょう。
カイガラムシとアブラムシの駆除方法
スス病の原因である2つの害虫ですが、カイガラムシの駆除の方法とアブラムシの駆除の方法は違います。それぞれの生態に合わせた駆除の方法を選択しましょう。
カイガラムシの駆除方法としては、ブログ『カイガラムシを駆除することはできる?』で詳しく説明していますので、そちらをご参考ください。
アブラムシの駆除方法は、発生したら薬剤散布をする方法を取ります。アブラムシは、殺虫剤で駆除しやすい虫ですので、市販のアブラムシ用薬剤で十分駆除できます。
ただし、発生のスピードが速いので、あっという間に大量のアブラムシが発生します。早く気づいて散布するのが良いでしょう。
アブラムシは毎年4月頃に発生が始まります。発生したら、葉がてかてかと光ってきます。アブラムシの排泄物が砂糖のように甘い樹液のため、光って見えるのです。葉のあちらこちらが光っていたら、まずはアブラムシを疑ってください。葉の裏とか新しい枝を好んで生育しますので、見つけてみてください。色は緑色ばかりではなく、黒い色のものもいます。見つけたら早急に殺虫消毒しましょう。
スス病はひどくなると、枝の大部分を切ってしまわざるを得なくなります。そうすると樹勢も弱りますし、見た目も悪くなります。スス病の疑いがあれば、少しでも早く対処しましょう。スス病かもと思ったら、まずは専門業者に相談しましょう。
ご質問、相談ご希望の方はこちらから!