庭木が不要になったら撤去処分します。出来たら綺麗スッキリ根まで抜いてしまいたいところですが、そうすると費用も結構してしまいます。
そこで、根だけは残して、地際で切って地上部だけ処分してしまえば、ひとまずはオッケー。費用も安くなりそうだし、いずれ根は腐っていくだろうから丁度いい。
このようにお考えの方もいます。確かにその通りなのですが、状況によっては根が残ることによって問題が起ることもあります。
それでは、根だけ残すことで、どのような問題が起こるのかについて見ていきましょう。
まさか家まで腐ることになるとは
根が残ると、粗大有機物といって、大きな有機物が土中にあるのと同じです。よって、有機物を餌にしている菌や虫が集まってきます。
菌は分解者といい、有機物から栄養素を吸収して土に戻してくれます。菌のお陰で自然は回っています。同様に虫も有機物を餌にする者がいます。別段庭に虫や菌が増えても、それ自体は問題ありません。
しかし、場合によっては、シロアリが集まることがあります。シロアリはご存じの通り、家の木材を食害してボロボロにしてしまいます。
シロアリをなるべく寄せ付けないように注意するならば、根を残さず撤去するのが賢明ですね。
突然に落とし穴があく
残された根は何年かすると腐ります。根は意外にもかなり広い面積で伸びているものです。それが徐々に腐っていくと、当然に土中に隙間ができます。
徐々に土中の隙間のせいで、地面が下がっていくのは良いのですが、場合によっては、突然に地面に落とし穴のような大穴があくこともあります。
穴に落ちて危ないのはもちろんですが、それよりも穴の近くにある庭石が倒れる危険性が恐ろしいです。和風の庭園では、大きな石の近くに大きな木を植えることが多いです。石も立てて大きく見せていることもあるので、その場合、根が腐って穴があくと、石が不安定になり転倒することがあります。
そのような危険性のある場所ならば、根は撤去しておく方が安心ですね。
怪我をする可能性が高くなる
ご自分の庭は目をつむっていても歩けるくらい馴染みのある場所です。しかし、そこにあったはずの庭木がなくなると、意外に足元の注意がおろそかになるものです。
庭木をいくら根元ギリギリで切っても、地面よりは地上に出てしまいます。そこに足をつまづかせて転倒するのです。
庭木があったころは庭木にぶつからないように歩きますが、地上部に少しだけ出た切り株には、意外に気付かないものです。庭で転倒すると他の木にぶつかったり、庭石に体をぶつけたりして危険です。
ましてや、切り株だらけの庭だと危険度が増す一方です。安全性を重視するなら、はやり根は撤去しておいた方がいいでしょう。
松江や出雲でも和風庭園が多いのためか、庭木撤去の相談が多くなりました。
庭木の根を残して撤去すると、撤去費用は安くすみますが、将来性や安全性を考えると、決して万事良いとは言えませんね。そう考えると、はやり、根は撤去しておいた方がいいでしょう。
なお、根を撤去する時は、根だけあとで撤去するよりは、地上部と一緒に撤去したほうがいお得です。理由は、幹を一部残して引っこ抜く方が圧倒的に早いからです。
ご自身の庭木はどうなのか、迷ったら専門業者に相談してみましょう。
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