除草剤を庭木の近くに散布したら、枯れる?~除草剤の種類と効果~

 庭に草が生えて困るけど、いちいち抜いてたら、どれだけ時間があっても足りない。よし、除草剤で一気に終わらせよう。

 でも、庭木の周りの草は大丈夫なのでしょうか。もし、庭木も枯れてしまったら元も子もないよ。そんな経験をされている方もたくさんいるのではないでしょうか。

 出雲や松江市のお庭でも、除草剤はよく使われているのを目にします。

 実は除草剤にはいくつか種類があります。種類によって使い方も違いますので、まずは除草剤のタイプを知っておく必要があります。

 それでは、除草剤をタイプ別に見ていきましょう。

手抜きでらちがあかない雑草

農耕地用と非農耕地用

 大きく分けると除草剤は、農耕地用と非農耕地用にわかれます。

 農耕地用は、農作物や畑、庭園、街路樹などに使える除草剤です。これは、作物を栽培する農耕地に使っても、人や動物に薬害を及ぼさないということが確認され、農薬取締法という法律に基づいて農薬登録された農薬です。

 一方、非農耕地用は、道路、駐車場、グランドなど、農作物等の栽培、管理以外の目的で用いられる場所に使用できる登録された農薬です。

 よって、散布する場所によって、適切な除草剤を選ぶよう気をつけなければなりませんね。

選択性と非選択性

 農耕地用除草剤には、選択性除草剤と非選択性除草剤があります。

 選択性除草剤とは、枯らす草と枯らさない草を選択できる除草剤です。例えば、イネ科雑草、広葉雑草だけを枯らす除草剤とか、芝生を枯らさず、その他の雑草だけ枯らす除草剤とかがあります。

 逆に非選択性除草剤は接触したものは全て枯らす除草剤のことをいいます。

 芝生のメンテナンスでは、雑草の種類を見極めて選択性除草剤が良く使われます。

メンテナンスされた美しい芝生広場

接触型と浸透移行型

 除草剤は散布してから、雑草が枯れていくための農薬なのですが、雑草をどこまで枯らすのかによって、種類が異なります。

 接触型は、雑草の地上部を枯らすための除草剤です。枯れるスピードは非常に早く、数日で効果が現れます。しかし、根は残るため、しばらくすると新しい芽が出てきます。

 一方浸透移行型は、雑草の葉から吸収された除草剤が根まで浸透して作用するので、根こそぎ枯れます。しかし、浸透には時間がかかるので、効果が現れるまで数週間ほど時間がかかります。
 

除草剤で枯らした雑草

茎葉処理型と土壌処理型

 雑草が生えてきたら、雑草の葉に対して除草剤を散布するときに使う除草剤を、茎葉処理型といいます。ゆえに、直接散布した雑草を除草することを目的に使用されます。

 一方、土壌処理型は、雑草が生える前に、土壌に散布しておくことで、土壌表層に薬剤が数カ月に渡り存在数ことで、雑草の発芽を抑制する除草剤です。ゆえに、長期にわたって雑草を抑制することを目的にグラウンドや駐車場などに使用されます。

 

雑草のないグラウンド

 除草剤は、使用目的によってタイプが分かれています。また、それぞれに各メーカーから商品が発売されています。
 基本的に、除草剤は雑草だけでなく、樹木も枯らしてしまいますので、庭木の近くに散布するのは極力避けた方がいいでしょう。特に土壌処理型は雨により流れた先に庭木があれば、影響を及ぼしますので要注意です。
 浸透移行型の茎葉処理型であれば、直接かけた雑草だけ枯れえるので、庭木にかからないように注意すれば使用できます。しかし、散布する噴霧は非常に小さな霧ですので、風にのって庭木にかからないように細心の注意が必要ですね。

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