壁面緑化を計画する時にポイントは何ですか?

 壁面緑化は東京都を中心に徐々に地方にも広がってきました。特に高層ビルやファッションビル、ショッピングモールではかなり採用されてきています。

 しかし、島根県東部の松江市、出雲市、雲南市、大田市をみると、まだまだ少ないです。その様な中壁面緑化をしてみたいというニーズは確実に増えているようです。

 壁面緑化は通常の植栽とは全く違いますので、いくつかポイントがあります。それでは、壁面緑化を計画する時のポイントを見ていきましょう。

植物の選択が重要

 壁面緑化は、壁に植物が貼りついた状態であるため、通常のメンテナンスは不可能であることほとんどです。そうなると、植栽する植物はかなり慎重に選択していく必要があります。
 
 まずは、水への要求量です。水は雨水に頼るか、自動潅水装置で定期的に水を与えるかのいずれかですが、水への要求量が違う植物を合わせると、コントロールが非常に困難になります。

 同様に、光の要求量や、寒風に対する耐性も近い植物を選択しないと、上手に育ちません。また、生長のスピードは生長する方向も大事です。それぞれについての知識がどうしても必要になります。

このように、植物を選択する知識はかなり高度になります。この辺りは専門業者と相談するのが良いでしょう。

壁に適した固定方法

 上述した植物の選択によっても左右されますが、壁面緑化の植物による重さも色々です。ヘデラやハイビャクシンなどは、かなりの重さになり、重さに変えられず壁から剥がれ落ちるという問題も発生しています。

 壁面緑化は壁に貼り付けるわけですが、貼り付け方や専用の資材もたくさん発売されています。それぞれに特徴があり、適材適所で使用する必要があります

 建物の壁や門壁の素材など、貼り付ける相手の特徴も重要です。十分に耐えうる素材であるかどうかは慎重に判断しましょう。

 強度に関しては建築の知識が必要です。建築の専門家も交えて相談するのが良いでしょう。

メンテナンス方法は最初に検討

 壁面緑化と地上の緑化との最も大きな差は、メンテナンス方法の違いです。壁面緑化は想像通り、圧倒的にメンテナンスがやりづらいのです。

 よって、メンテナンスの方法は予め考えておく必要があります。逆にメンテナンスがなるべくやりやすくなるように、植物の選択や資材の選択をしていく方がよいでしょう。

 かなり高性能な資材が発売されていますが、決して壁面緑化にメンテナンスがいらないというわけではありません。必ずメンテナンスが必要だという前提で、いかにメンテナンスをしやすくするかをよく考えておきましょう。

こちらも、材料のメーカーからメンテナンス方法を予め聞いておくことがよいでしょう。 

専門家に頼ること

 壁面緑化は、以上の他にも細かな点において決断するべきポイントがいくつかあります。廃止の方法や、壁の汚れの具合と掃除方法、ワイヤーの対応年数や鳥の食害に害虫駆除などなどです。

 いずれも、かなり高度な知識が必要になりますので、専門家に必ず相談しましょう。専門家も、壁面緑化工事会社、材料メーカー、建築業者の最低3社に合同で相談できるのが良いでしょう。

 壁面緑化は、地上緑化と違い、失敗したときの損害も大きくなります。万一壁が剥がれたり、上からものが落ちてきたときの安全性や保証についても、十分に相談して進めましょう。


 壁面緑化は、土地の面積を最小限で、緑地面積を最大にすることができる画期的な発明品です。高層ビルにも採用されているように安全性も年々上がってきています。緑地を確保することは、暮らしに艶を与えてくれます。そのためにも安全で長く美しく保てる壁面緑化を手に入れることが望まれます。
 たくさんのポイントはありますが、専門の業者ならば、安心して相談できますので、実績のある専門業者に相談しましょう。

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