集客が増える店舗植栽デザイン②!経営の目的を3視点で設定する!

 

 集客が増える店舗植栽デザインは、店舗の入り口付近、つまり店舗前の空間をマーケティングに活用することで、圧倒的にリピーターが増える店舗づくりを目的としたデザインです。
 なぜ、店舗前の空間を変更しただけで、圧倒的にリピーターが増えるのでしょうか。
 その理由は、顧客を細分化すると良く分かります。顧客はいくつかの特性に分かれます。つまり趣味嗜好がいくつかのパターンに分かれるのです。そして、あなたの商品サービスはそのいずれかの顧客にとって、とても魅力的だからこそ、購入しています。誰にでも好まれる商品サービスは、誰にも選ばれないとよく言われるのも、同じことを意味しています。つまり、選ばれ続けるには、一定の趣味嗜好をもった顧客に合わせた商品づくり、サービスづくり、店づくり、社員教育、ユニフォームにしていく必要があります。そうすることで、何度も何度もリピートしたくなるファン顧客が生まれるわけです。
 会社経営をしていれば、それはそうだ、あたりまえだとご納得のことでしょう。しかし、以外にも、見落とされているのがお店の前の外構です。商品やサービスはライバルとの競争が激化しているにも関わらず、外構部分にしっかりと顧客の心を掴む環境づくりをしているお店は非常に少ないのです。
 現在は、集客と言えばSNSや写真の見栄えをもっとも重視する時代となりました。そして、プロ顔負けのキレイな写真が沢山ネット上では発信されています。確かに、店内や商品は美しく配置されていますが、顧客は写真をSNSで見た時からお店に期待している、つまり、顧客の購買行動は、商品サービスに行く前から始まっていることを軽んじられている傾向にあります。
 例えば、40代以上の経営者向けに高級腕時計を販売しているお店の外構が、オレンジと黄色の水玉模様に彩られたコンクリートに安っぽいプラスチックのベンチが置いてあったら。例えば、20代女性が友達と食事に来る若年層向けの比較的安価が売りなレストランの外構が、パステルカラーの落着いた舗装にレンガの花壇、欧風のゴシック模様が施されたヴィンテージ風の彫刻植木鉢がずらりと並んでいたら。
 2つの例を想像して心に違和感を感じた方は、経営者として優れた能力を持ち合わせた方です。あなたの思ったとおり、この2つの例のお店には、1回限りの客は来ても、リピートする確率は低くなります。それは、商品やサービスの問題ではなく、外構の問題です。
 いやいや、ちょっと極端な例をだされても‥と思う方もいるかもしれません。しかし、そうでもありません。結構このようなお店は非常に多く見られます。
 重要なのは、商品サービスのターゲット顧客にとって、趣味嗜好がピッタリ合う外構を作ることで、一貫したブランディングができているかということです。多くの失敗は、外構を店長やオーナーの趣味嗜好でつくっているケースです。
 顧客が意識をしていないけども、実は商品やサービス以外の影響により購買行為行動が左右されていることは感性工学の分野においても行動経済学の分野においても明らかにされています。つまり、顧客が意識していないけども、購買行動を左右する色や形などの環境が分かれば、業績に最大限結び付ける外構を作ることができるということです。
 しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、お店の戦略などの方針が明確になっているということです。方針に沿った外構デザインでなければ、ブランディングの一貫性が生まれないからです。
 そこで、ブログ「集客が増える店舗植栽デザイン」ではブランディングできる方針書を作成して、武器となるお店の外構デザインを作り上げるための手助けになる情報をお届けします。お店の前の外構を差別化として目をつけているお店は非常に少ないことから、外構をブランディングの武器にすればリピーターがファン化し、競争から一抜けする可能性が高くなるでしょう。これはやったもの勝ちですね。

 今回は経営の目的を明確にすることです。目的は常に大事になります。会議を始める時は議長が冒頭のあいさつで必ず伝えなければならないのが、会議の目的です。目的があいまいなまま会議を進行しても、行く先はどこかわかりませんね。あちこち話がバラバラになって、結局重要な決定はできないでしょう。それと同じで、会社や店舗の経営も目的が明確でなければ無駄な力をあちこちに使うことになってしまいます。経営の目的を明確にして、そして、全社に共有することで、行動の全てが目的を目指した行動に無駄なく集中することができるのです。
 そこで、経営の目的の設定について詳しく解説していきます。フォーマットは下からダウンロードできます。

経営の目的を設定する

 経営の目的を予め「顧客の創造」「社員の幸せ」「社会に貢献」の三つに分けて設定しています。それぞれの経営の目的を将来どのように具体化していくかの目標を設定します。当然目標は経営者によって違います。違うからこそ、差別化されば独自の商品やサービスが生み出されます。目的とは行き先です。目標とは目的の途中段階の目印です。より明確で分かりやすい目標を記しましょう。そのためにも、3つの視点に分けて、それぞれの目的に対して目標を明確にしていきます。

時系列に目標を組み立てる

 目的別に目標を設定する上で、まずは将来目的を達成したときの状態やあるべき姿を描きます。将来がいつなのかについては、個別に設定してよいのですが、変化の速い現代において、5~8年先くらいがよいのではないでしょうか。そして、将来に向けての3年後の目標の姿を、そして3年後に向けての1年後の姿を明記します。
 ヘリコプタービューという言葉があります。ヘリコプターで上空高く上がった時に眼下に広がる景色です。目標設定もヘリコプタービューで記載していきます。つまり、最初に将来の最も高い目指すべき姿を先に描きます。そこから、階段を現在へ下るように3年後と1年後の姿を書いていくのです。ごれが逆に1年後を最初に考えると、今の延長上にあるできる範囲での目標となってしまい、3年後も将来の姿も、今のレールの上の発想しか描けません。このような目標設定を、まるでスケジュール帳のような目標設定だと私は呼んでいます。
 経営方針書を新たな商品サービスを創造する革新的な方針書にするためにも、目的設置と目標設置はヘリコプタービューで記載することが重要です。

顧客の創造とは

 顧客とは、お客様のこと、つまり、商品やサービスを購入していただける方のことです。顧客がいなければ経営は成り立ちません。現代経営学の父ピーター・ドラッカーは企業の目的は「顧客を創造すること」と言っています。経営で最も重要なのは顧客を創造することだということですね。
 顧客の創造の将来のあるべき姿・ビジョンの欄には、あなたの会社が将来どのようにして顧客を創造しているか、について明記します。ここは、あるべき理想の姿を書きます。こうでありたい、こうなったらいいな。そう思う顧客の創造の方法を明記してください。
 次に、3年後の目標ですが、将来のあるべき理想な姿になるためには、3年後にはどのような姿になっている必要がありますか。将来の姿から逆算して3年後の姿を明記します。
 そして、3年後の姿を実現するためには、これから1年間でどのような顧客の創造をしていなければなりませんでしょうか。その内容を明記します。
 書き終わったら、全体を再度見渡します。将来の目的と目標とが、陸上三段跳びのホップ、ステップ、ジャンプのように、階段を一直線に上がっているように描けているでしょうか。そして、現在と将来のあるべき姿を比べた時に、いかにも想像通りの、現在に少し毛が生えた程度の内容になっていないでしょうか。その点を考慮して、再度修正が必要ならば何度でも書き直してみましょう。

社員の幸せとは

 社員とは、従業員のことですが、現在は働き方も多様化しています。フルタイム、パートタイムはもちろんの事、契約社員、外部親方との基本契約もあります。どこまでを想定するかは各自で自由です。
 社員の幸せの将来あるべき姿・ビジョンの欄には、将来の社員はどのように幸せになっているかを具体的に明記しましょう。ここはヘリコプタービューの視点での記載が重要です。そこから3年後、そして1年後の社員がどのように幸せになっているかを記載します。当然ながら、将来に向けて社員がどんどん幸せになっている構図が大事です。また、あまりに抽象的な内容だと、現実味がなく、今後の戦略計画に意味を成しません。なるべく具体的に、そして映像が浮かぶような記載が好ましいでしょう。

社会に貢献とは

 社会への貢献は、会社やお店が世の中にどのように貢献するかを意味しています。世の中に貢献していない会社や、逆に迷惑を掛けている会社は、当然長く持ちません。社会が世界なのか、国内なのか、地方なのか、周辺地域なのか、どの範囲を意味しているのかについては、各自で設置します。少なくとも、社会に貢献していく会社であるべきことは言うまでもありませんが、どのように貢献するのかを具体的に明記することが重要です。
 3年後と1年後の目標は、将来のあるべき姿・ビジョンを達成するためには、どこまでできている必要があるのかを明記します。現在はまだ貢献しているという実感がないかもしれません。もし、そう思っても、これからどう貢献していくかを考える機会にして、記載していきましょう。
 あまりよくない例もあります。単に社員を雇っているから雇用に貢献しているとか、納税しているから社会に貢献しているといったものです。その様な内容ももちろん貢献しているのは間違いないですが、ここでの狙いは、会社の商品やサービスや事業活動が世の中にもっともっと役立つことで、より一層バージョンアップしていくことです。よって、自社オリジナルの貢献でなければ意味がありません。その点を注意して検討してみましょう。


 経営の目的設定が完成したら、次の点で確認をしてみてください。
①社員がみたら、ワクワクする内容であるか
②社会がみたら、応援したくなる内容であるか
③具体的で絵が浮かぶ内容か
④自社らしく、他にはないオリジナルにあふれた内容か
 上記の全てがYESであれば、完成です。実際に社員や異業種の仲間にプレゼンしてみて、反応を見てみるといいですね。

集客できる店舗植栽デザインについて詳しくは【Takezo・G.Brandig】までお問い合わせください。

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