知らなかったら後悔する!新築計画時に考慮しておくべき外構の注意点!

 新築住宅を建てる時、いずれ必ず外構工事を行うであろうことは想像がつきます。しかし、だからといって、新築住宅の計画の時に、外構の事も考慮している方はほとんどいません。ところが、多くの方が外構工事の計画に入った時には、すでにどうにもならない状況であることに気づきます。それは、新築住宅を建てる計画の時に、外構工事と関連した部分があるにもかかわらず、外構工事を考慮していないために、後の祭りになるからです。よって、新築住宅を建てる時には、外構で関係するであろう数点の事を考慮しておくべきなのです。そして、このことは予め新築住宅のプロに伝えておくだけで解決できます。ただし、伝えておかなければ全く考慮されません。
 そこで、今回は新築住宅の計画の際に、後から後悔しないように、外構のこれだけは考慮しておくべき内容を解説しましょう。

排水計画は最初から考慮するべし

 新築住宅を建てる際、排水計画は最初に考えるべき重要なポイントです。排水計画が不十分だと、後々の生活でさまざまな問題が発生する可能性があります。例えば、雨が降った際に庭や駐車場が水浸しになることや、排水がうまくいかずに家の周りが湿気で不快になることがあります。それでも多くの方は、排水計画は、家が建った後に、外構計画の時に考えればいいじゃないかと考えがちです。しかし、排水工事は家を建てる際には計画をしなければならない必須事項です。
 それでは、どのように排水計画をしておけばいいでしょうか。屋根に降った雨水は雨どいを通じて排水されます。その先には雨水桝があり、桝に集まった水は、埋設された排水管を通じて家の外へ排出されます。水は高いところから低いところへ向かって流れます。外構計画で庭に降った雨も、住宅を新築した時に作った集水桝と排水管に接続する形で排水をするほかありません。よって、新築時に作った雨水桝や排水管が住宅の排水だけを考えて非常に細かったり、十分な勾配を取っていなかったりすると、大雨の時には排水スピードが追い付かず、水が溢れてしまします。
 いくら外構工事に排水をしっかりやっても、大元の新築時の排水能力に左右されてしまうので、制約付きの排水計画しかできないわけです。よって、外構工事での排水には限界があります。近年は特に、配管が細かったりして、新築時に排水を考慮されていなかったり、また、雨も集中豪雨が定期的に降るなどして、排水によるトラブルが非常に増えています。だからこそ、新築時に排水計画を最初からしっかりと考慮しておかなければならないのです。

 具体的に新築時に排水計画を立てる際には、以下の点に注意するといいでしょう。
・地形の確認:土地の傾斜や水の流れを確認し、適切な排水経路を設計します。
・排水設備の設置:排水溝や排水管を適切な場所に設置し、効率的に水を排出できるようにします。
・メンテナンスのしやすさ:排水設備が詰まった場合に簡単に清掃できるように設計することも重要です。

雨水枡の位置は外構を考慮するべし

 雨水枡とは、雨どいから流れた水を集める蓋つきの排水桝の事です。雨どい以外にも敷地内の特に四隅に設置して水を集める役割をします。この雨水桝の位置は、新築時に適当に配置されてしまうと、あとあと外構計画の時に足かせとなってします。
 その理由は、雨水桝があると、外構の基礎が作られないからです。例えば、カーポートをベストな場所に設置しようと思った時に、雨水桝があると、柱のを設置することができません。その時は、仕方なく雨水桝を避けてカーポートを設置し、余計な空白の敷地を作ってしまうか、わざわざ設置した雨水桝を動かして余計なお金をかけてカーポートを理想の場所に設置するかのいずれになるでしょう。いずれも、無駄で勿体ないことです。ちなみに、雨水桝は排水管でつながっていますので、雨水桝を1カ所動かす場合でも、埋設してある排水管も同時に動かくすこととなります。また、雨水桝がなくても、排水管が通っていれば、その場所にカーポートなどの基礎を作ることができません。
 それでは、どのような点に注意しておけばいいでしょうか。外構工事で基礎が必要なのは、主にカーポート、フェンス、ガーデンルームなどの構造物になります。構造物が必要な場所は大方決まっています。よって、最初から、構造物がくるであろう場所を避けて集水桝を設置すればいいのです。聞くと何とも簡単に聞こえますが、新築計画の際には、意外にも工事しやすい場所や効率だけを考えて集水桝を設置されてしまう場合があまりにも多く見られます。これは後で不効率になることを考えていないから起こることです。よって、新築の時に雨水桝の場所をちゃんと確認して、構造物がくる可能性がないかを再検討するように依頼するのがよいでしょう。

 雨水枡の位置を決める際には、以下の点も同時に考慮しましょう
・外構デザインとの調和:庭や駐車場のデザインに合わせて、雨水枡の位置を決めます。例えば、駐車場の中央に雨水枡があると車の出入りに支障をきたすことがあります。
・排水効率の確保:雨水が効率的に排水されるように、適切な位置に雨水枡を設置します。地形や傾斜を考慮して、最適な場所を選びましょう。
・メンテナンスのしやすさ:雨水枡の位置がメンテナンスしやすい場所にあることも重要です。定期的な清掃や点検がしやすいように設計しましょう。

家の配置は一生を左右するくらい重要

 さて、新築住宅を計画する場合は、最初に敷地が決まっている必要があります。敷地が決まると、次に、住宅の配置を決めます。予算等により家の大きさや形が決まると思いますが、住宅の配置まで、業者に丸投げしていないでしょうか。それはあとあと後悔の元です。なぜならば、新築計画をしている時には考えてもみなかったことが、実際に外構計画の時に起こるからです。あと1m程家の配置を動かしていれば解決するような場合でも、後の祭りです。建てた住宅を1m動かすのに挑戦するよりも、一生の不便を選ぶ人が圧倒的に多いのは想像がつくでしょう。
 家の配置に左右される外構計画とは、勝手口の使い方です。住宅は表には玄関がありますが、裏側や側面にキッチンに通じた勝手口があるのが一般的です。勝手口は非常に便利です。ゴミを出したり、出入りしたり、洗濯物を干す場所としても利用されます。問題は、そんな便利で使い勝手がいいから新築計画の際に勝手口の取付を決定したにも関わらず、家が建つまでどう利用するかを全く考えていないということです。
 いざ、ゴミを勝手口から出そうとすると、歩く場所が非常に狭くて不便であったり、勝手口を囲ってストックヤードを作ろうとすると、狭すぎて全く役に立たなかったり、取付がそもそも不可能であったりと、生活して初めて気づいたという残念な声をたくさん聞いています。
 どうしても現在の配置を変えることが最初からできない理由があれば仕方ないのですが、反対側は敷地に余裕があるにもかかわらず、勝手口を考慮せずに適当に中央に配置してしまったがために、日常生活を犠牲にしてしまうケースが非常に多いのです。
 また、駐車場の範囲を見誤った事例も多く見られます。駐車場は何m必要だと思いますか?多くは5mあればいいとされ、実際に5mあけて住宅を建築されたケースが多く見られます。軽自動車や小型車のように4.5m以下の大きさの車であれば問題ありません。しかし、少し大きめ車になると5m前後の長さがあります。車の長さが5m前後ある場合、駐車場が5mしかなければ、車庫入れは至難の業となります。もちろん、ショッピングセンターの駐車場のように白線だけあって、周囲に建物がなければ問題ありません。実際ショッピングセンターの白線は5mで引いてあります。しかし、建物の前に車をつける場合は、プロドライバーは別として、一般的には、ギリギリ数センチのところまで近づくのは難しいでしょう。挑戦してもいいですが、万一ミスをしてぶつけた時には、家と車の両方が損害となってしまいます。しかし、車が5m程度あるのですから、駐車場にいっぱいいっぱいに納めないと、道路にはみ出してしまします。少しでもはみ出すと法律違反となりますので、これは避けたいものです。そこで、車止めを設置して、ぶつからないように対策をしたとしましょう。どんな車が止まってもぶつからないような場所に車止めを取り付けるとなると、随分余裕をもった場所に取り付けざるを得ません。そうなると、結局鼻先が道路に飛び出る車が出てしまいます。いちいち駐車場のことを感がえて車の買い替えを検討するのは嬉しくありません。
 つまり、駐車場は最低6mの余裕をもっておけばよいのです。そのことを最初から考えて新築住宅の計画をしておけばよかったのです。あとで、外構計画の段階でなとかしようとしても、到底無理なことですよね。


 新築住宅の計画時には、たくさん考えることや検討することがあって大変です。しかし、外構工事について上記のようなほんの少しのことだけは考慮しておきましょう。あとでどうにもならないことになる点だけです。しかし、新築住宅の専門家が計画しているだから大丈夫だろうと思われる方もいるでしょう。しかし、あなたの暮らし方はあなたにしかわかりません。住宅と外構をどのように使いたいか、今後どのような車に乗る計画があるのか、そのようなことまで住宅のプロに任せるのは不可能でしょう。住宅を建てるのは、あくまでも施主であるあなたです。あなたの暮らしがより豊かになるためにも、しっかりと専門家にいうべきことは言って計画を進めていくことをお勧めします。

外構/エクステリアについて詳しくは【Takezo・ファーム】までお問い合わせください。

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