集客が増える店舗植栽デザイン③!売上と利益の簡単な推移分析から分かること!

 

 集客が増える店舗植栽デザインは、店舗の入り口付近、つまり店舗前の空間をマーケティングに活用することで、圧倒的にリピーターが増える店舗づくりを目的としたデザインです。
 なぜ、店舗前の空間を変更しただけで、圧倒的にリピーターが増えるのでしょうか。
 その理由は、顧客を細分化すると良く分かります。顧客はいくつかの特性に分かれます。つまり趣味嗜好がいくつかのパターンに分かれるのです。そして、あなたの商品サービスはそのいずれかの顧客にとって、とても魅力的だからこそ、購入しています。誰にでも好まれる商品サービスは、誰にも選ばれないとよく言われるのも、同じことを意味しています。つまり、選ばれ続けるには、一定の趣味嗜好をもった顧客に合わせた商品づくり、サービスづくり、店づくり、社員教育、ユニフォームにしていく必要があります。そうすることで、何度も何度もリピートしたくなるファン顧客が生まれるわけです。
 会社経営をしていれば、それはそうだ、あたりまえだとご納得のことでしょう。しかし、以外にも、見落とされているのがお店の前の外構です。商品やサービスはライバルとの競争が激化しているにも関わらず、外構部分にしっかりと顧客の心を掴む環境づくりをしているお店は非常に少ないのです。
 現在は、集客と言えばSNSや写真の見栄えをもっとも重視する時代となりました。そして、プロ顔負けのキレイな写真が沢山ネット上では発信されています。確かに、店内や商品は美しく配置されていますが、顧客は写真をSNSで見た時からお店に期待している、つまり、顧客の購買行動は、商品サービスに行く前から始まっていることを軽んじられている傾向にあります。
 例えば、40代以上の経営者向けに高級腕時計を販売しているお店の外構が、オレンジと黄色の水玉模様に彩られたコンクリートに安っぽいプラスチックのベンチが置いてあったら。例えば、20代女性が友達と食事に来る若年層向けの比較的安価が売りなレストランの外構が、パステルカラーの落着いた舗装にレンガの花壇、欧風のゴシック模様が施されたヴィンテージ風の彫刻植木鉢がずらりと並んでいたら。
 2つの例を想像して心に違和感を感じた方は、経営者として優れた能力を持ち合わせた方です。あなたの思ったとおり、この2つの例のお店には、1回限りの客は来ても、リピートする確率は低くなります。それは、商品やサービスの問題ではなく、外構の問題です。
 いやいや、ちょっと極端な例をだされても‥と思う方もいるかもしれません。しかし、そうでもありません。結構このようなお店は非常に多く見られます。
 重要なのは、商品サービスのターゲット顧客にとって、趣味嗜好がピッタリ合う外構を作ることで、一貫したブランディングができているかということです。多くの失敗は、外構を店長やオーナーの趣味嗜好でつくっているケースです。
 顧客が意識をしていないけども、実は商品やサービス以外の影響により購買行為行動が左右されていることは感性工学の分野においても行動経済学の分野においても明らかにされています。つまり、顧客が意識していないけども、購買行動を左右する色や形などの環境が分かれば、業績に最大限結び付ける外構を作ることができるということです。
 しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、お店の戦略などの方針が明確になっているということです。方針に沿った外構デザインでなければ、ブランディングの一貫性が生まれないからです。
 そこで、ブログ「集客が増える店舗植栽デザイン」ではブランディングできる方針書を作成して、武器となるお店の外構デザインを作り上げるための手助けになる情報をお届けします。お店の前の外構を差別化として目をつけているお店は非常に少ないことから、外構をブランディングの武器にすればリピーターがファン化し、競争から一抜けする可能性が高くなるでしょう。これはやったもの勝ちですね。

 今回は方針書の中でも、まずは現在の場所を把握するために自社分析の一つとして、売上額と利益額の推移を分析して見ましょう。売上額と利益額は当然に非常に関心の高いことですから、すでに理解されていることと思います。しかし、ここで取り扱うのは、過去5年間の推移です。売上と利益額は、決算期時点において1年間の合計額が通常損益計算書として記録されます。決算期に向けて少しでもよい業績を残すために日々努力されている事とは思いますが、その年の決算の数字だけでは、良い方向に向かっているのか、それとも下降気味に推移しているのかは分かりません。そこで、過去数年を見比べることで、自社にどのような変化や傾向が見られるのかをザックリと把握しようというものです。そして、その原因や理由を検討して、何かしらの経営のヒントを探ることを目的としています。さらに、会社全体をいくつかの構成別に区分けすることで、さらに詳しく分析することができます。
 構成別売上額及び利益額推移FMは下からダウンロードできます。

構成別売上額及び利益額とは

 構成別売上額及び利益額とは、自社の損益計算書に記載されている売上高と利益額の事を意味します。まず、売上高は、全体で1つだけですので数字は明確だと思います。利益額は営業利益または経常利益などがありますが、ここでは本業での利益推移を分析するために営業利益額を記入すると良いでしょう。
 構成別とは、社内で分割できる構成があればそれぞれに分けて記載することを意味します。例えば、商品別、部門別、店舗別などです。新しいプロジェクトがあればプロジェクト別でもいいでしょう。推移を分析したい構成に自由に自社で決めてください。ただし、構成別にした場合も、それぞれに売上高と営業利益額がわからなければ分析ができません。よって、明確に経理部門において、構成別に数値が分かるようにしてください。もし、現在は構成別に経理処理をしていない場合でも、今後分析できるように経理処理を構成別にしておくことをお勧めします。
 また、全体の売上額と各構成別の売上高の合計は等しくなるようにします。細かくなるようでしたら、その他の部門をまとめた項目を作るのもいいでしょう。

5か年の推移とは

 5か年の推移とは、直近の決算を最も右側にして、過去4年分を明記します。左に行くほど古くなるということになります。それぞれに、数字を入力していくと、自動的に折れ線グラフが作成されます。利益額はマイナスになることもあると思います。その場合はマイナス表記を入れて入力します。グラフは、左下に全体の売上高と営業利益額が、右側に構成別の売上高と営業利益が自動表示されます。

分析してわかること

 数値を入力して、グラフが表示されると、今度は分析に入ります。分析は右端の考察の欄に記入します。分析のポイントとしては以下の事を考慮してください。
 ・5か年の推移を見て、傾向を把握する。
 5年間の数値を折れ線グラフにすると、ある程度の傾向が見られます。徐々に上げっていたり、逆に下がっていたり、または、乱高下していたり、一定で安定していたりといった具合に傾向を把握しましょう。
 ・傾向から読み取れる内容を分析する
 次に、傾向がなぜそのようになっているのかを分析して見ましょう。徐々に下がっているならばその原因は何か、乱高下しているならば、その時に何があったからなのかなどの分析をして記入しましょう。
 ・今後の戦略を検討する
 最後に、分析結果から、今後どんな戦略が必要かを検討しましょう。徐々に下がっている原因が得意先の減少であれば、得意先の開拓する戦略が必要等です。自社のことですから、ある程度肌感覚として原因と対策が浮かぶのではないでしょうか。この時点においてはそれで十分です。まずは、現状から必要な戦略をザックリと記入して見ましょう。


 構成別売上額と利益額は、現在の経営の結果が反映された数値です。現在の状況を数字という表現で示したものです。よって、時系列でみることで、ここ数年の変化が手に取るように分かります。ここでは、細かな分析や情報収集は必要ありません。傾向を把握することが一番の目的です。つまり、下がっているから悪いとか、上がっているから良いということではありません。現状はこうなっているのだということを認識することが大事です。今後より詳しい分析や新たな戦略を立てるにあたって、現在の自社の姿を把握しておくことは何よりも重要なことなのです。

集客できる店舗植栽デザインについて詳しくは【Takezo・G.Brandig】までお問い合わせください。

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