集客が増える店舗植栽デザイン④!外部環境分析PEST分析で機会と脅威を見極める!

 

 集客が増える店舗植栽デザインは、店舗の入り口付近、つまり店舗前の空間をマーケティングに活用することで、圧倒的にリピーターが増える店舗づくりを目的としたデザインです。
 なぜ、店舗前の空間を変更しただけで、圧倒的にリピーターが増えるのでしょうか。
 その理由は、顧客を細分化すると良く分かります。顧客はいくつかの特性に分かれます。つまり趣味嗜好がいくつかのパターンに分かれるのです。そして、あなたの商品サービスはそのいずれかの顧客にとって、とても魅力的だからこそ、購入しています。誰にでも好まれる商品サービスは、誰にも選ばれないとよく言われるのも、同じことを意味しています。つまり、選ばれ続けるには、一定の趣味嗜好をもった顧客に合わせた商品づくり、サービスづくり、店づくり、社員教育、ユニフォームにしていく必要があります。そうすることで、何度も何度もリピートしたくなるファン顧客が生まれるわけです。
 会社経営をしていれば、それはそうだ、あたりまえだとご納得のことでしょう。しかし、以外にも、見落とされているのがお店の前の外構です。商品やサービスはライバルとの競争が激化しているにも関わらず、外構部分にしっかりと顧客の心を掴む環境づくりをしているお店は非常に少ないのです。
 現在は、集客と言えばSNSや写真の見栄えをもっとも重視する時代となりました。そして、プロ顔負けのキレイな写真が沢山ネット上では発信されています。確かに、店内や商品は美しく配置されていますが、顧客は写真をSNSで見た時からお店に期待している、つまり、顧客の購買行動は、商品サービスに行く前から始まっていることを軽んじられている傾向にあります。
 例えば、40代以上の経営者向けに高級腕時計を販売しているお店の外構が、オレンジと黄色の水玉模様に彩られたコンクリートに安っぽいプラスチックのベンチが置いてあったら。例えば、20代女性が友達と食事に来る若年層向けの比較的安価が売りなレストランの外構が、パステルカラーの落着いた舗装にレンガの花壇、欧風のゴシック模様が施されたヴィンテージ風の彫刻植木鉢がずらりと並んでいたら。
 2つの例を想像して心に違和感を感じた方は、経営者として優れた能力を持ち合わせた方です。あなたの思ったとおり、この2つの例のお店には、1回限りの客は来ても、リピートする確率は低くなります。それは、商品やサービスの問題ではなく、外構の問題です。
 いやいや、ちょっと極端な例をだされても‥と思う方もいるかもしれません。しかし、そうでもありません。結構このようなお店は非常に多く見られます。
 重要なのは、商品サービスのターゲット顧客にとって、趣味嗜好がピッタリ合う外構を作ることで、一貫したブランディングができているかということです。多くの失敗は、外構を店長やオーナーの趣味嗜好でつくっているケースです。
 顧客が意識をしていないけども、実は商品やサービス以外の影響により購買行為行動が左右されていることは感性工学の分野においても行動経済学の分野においても明らかにされています。つまり、顧客が意識していないけども、購買行動を左右する色や形などの環境が分かれば、業績に最大限結び付ける外構を作ることができるということです。
 しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、お店の戦略などの方針が明確になっているということです。方針に沿った外構デザインでなければ、ブランディングの一貫性が生まれないからです。
 そこで、ブログ「集客が増える店舗植栽デザイン」ではブランディングできる方針書を作成して、武器となるお店の外構デザインを作り上げるための手助けになる情報をお届けします。お店の前の外構を差別化として目をつけているお店は非常に少ないことから、外構をブランディングの武器にすればリピーターがファン化し、競争から一抜けする可能性が高くなるでしょう。これはやったもの勝ちですね。

 今回は外部環境分析のうち、PEST分析について解説していきます。経営方針書においても、外部環境分析は非常に重要度の高い分析となります。成功者の条件として先見性をよく挙げられていますが、外部環境分析はまさに、あなたの先見性を高める分析として強力な武器となるでしょう。
 下から④外部環境分析FM-PEST分析-をダウンロードできます。
 

外部環境分析とは

 外部環境分析とは内部環境分析に対比している言葉です。内部とは会社の中のことですから、外部とは会社の外側の世の中のことを言っています。よって、外部環境分析とは、会社を取りますく世の中の動きはどうなっていて、今後どうなると予想されるかを分析していくことをいいます。
 会社やお店は、世の中の役に立つ商品やサービスを提供することで初めて売上が上がります。よって、世の中の動きが分からないと、独りよがりの商品サービスを販売して、いくら良いものであっても売れない商売となってしまいます。昔は氷の塊を作って販売する氷屋の商売が成り立ちましたが、冷凍庫が普及した現代においては同じ商売は成り立ちません。これは氷が不要になったのではなく、技術が進歩して冷凍庫が販売されることによって、商売の方法が時代の流れに合わなくたったからに他なりません。このように外部環境を分析することは、自社の商品サービスを今後どの方向に進化させていく必要があるかを決定するにあたって、非常に重要であることが分かります。

PEST分析とは

 PEST分析とは、ペスト分析と読みます。分析に使う切り口の頭文字4つを並べたものです。その切り口とはそれぞれ以下の通りです。
・P=Politics(政治的要因)
・E=Economy(経済的要因)
・S=Society(社会的要因)
・T=Technology(技術的要因)
 この分析方法はマーケティングの父といわれるフィリップ・コトラーが提唱したマクロ環境分析のフレームワークです。4つの要因で外部環境を分析することで、自社の商品サービスに影響を及ぼしている外部環境が今後どのように変化していくかについて分析しやすくなります。また、4つの要因は、いかなる時代でも、経営に大きな変化を起こしうるものばかりですので、経営者はこの4つを常に意識して情報収集を怠ってはなりません。では、それぞれの要因について見ていきましょう。

政治的要因とは 

 政治は法律や条例などを決定し、経済活動に非常に大きな影響を与えます。政治は経済の上位概念と言われるのも、政治を無視して経済活動はできないことを意味します。なぜならば、政治により決定されたルールに従わないと経済活動はできないからです。いわゆる土俵の形を自由に変えることができる政治は、その上で勝負する企業にとって、いつ足元の土俵がなくなるか分からない脅威であり、いつ新しいビジネスの土俵が作らるか分からない機会でもあります。例えば、働き方改革は、すべての企業に大きな影響を及ぼしています。増税も然りです。規制緩和や逆に法規制の強化など、常に世の中は政治によって変化しています。
 重要なのは、自社の経営に大きく影響を及ぼす政治的要因に対して、機会と捉える、それとも脅威と捉えるかを明確にして今後の対策を練ることです。何とかなるだろうとか、自社には関係ないといって、何の手立ても考えないのだけは避けなければなりません。その点に注意して記入して見ましょう。

経済的要因とは 

 経済的要因は、世の中の景気の動向や、物価、為替、消費、金利、株価などの、経済的に自社に影響する外部の要因です。経済的要因は、常日頃から肌で感じている方も多く、比較的分かりやすい要因ではないでしょうか。日々の経済ニュースでも世の中の経済環境の様子がよく分かります。ここで重要なのは、自社のブランドにとって影響を与える経済要因を特定して分析することです。企業規模や海外との取引の有無によっては、為替の動向よりも、地方経済の動向の方が影響が大きいこともあるでしょう。より影響の大きいと思われる要因を取捨選択しなければ、何でもかんでも対策を練っていては、限られた資源が分散してしまいます。その点を注意して記入して見ましょう。

社会的要因とは 

 社会的要因は、生活者のライフスタイルの変化やトレンドなどを指します。人口動態や、社会インフラ、ライフスタイル、流行などです。対消費者のビジネスの場合は、社会的要因が直接売上を左右しますが、対企業であっても、その先には消費者の動向に左右されるわけですので、すべての企業が社会的要因に注力しておかなければなりません。業界によっては、社会的要因の動向をいち早く察知して、先手を打つことで業界で優位に立つ競争になっているケースも少なくありません。現在の状況をしっかりと情報収集して、今後の動向を検討して見ましょう。

技術的要因とは 

 技術的要因は、最新技術の動向やマーケティング技術の変化などを指します。ビックデータやIoT、DX、生産技術、設計技術などです。テクノロジーの発達は非常に早く、取り残されるとビジネスは瞬く間に立ち行かなくなることは、近年の傾向から感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。スマートフォンの普及とともに、デジタル技術の日進月歩は、あらゆる業界の常識をひっくり返してきました。技術的要因は、常に最新の情報を入手しておく努力が必要です。その点を注意して記入して見ましょう。

外部環境変化の将来予想とは

 各要因のブランド提供価値に影響する外部環境変化、つまり、自社の営業活動に最も影響するであろう現在の環境変化を記入したら、次に外部環境変化の将来予想を記入します。これは、現在の状況から、数年後にはさらにどのようになるかを予想したものです。経営学の父ピーター・ドラッカーは、未来のことは予測できないけれども、すでに起こってしまった未来を探せと教えています。つまり、未来に起きることは、突然に未来に起きるのではなく、現在すでにその片鱗が起き始めているから、それを探して未来を予測せよといっている訳です。人口動態については、非常にわかりやすく、10年後のターゲット人口は簡単に予測することができます。このように外部環境変化の将来予想には、現在から未来を予測して記入しましょう。

変化に対する準備計画とは

 外部環境変化の将来予想に記入した未来の状況に対して、自社の経営活動に対して、プラスの内容なのかマイナスの内容なのかを見定めます。プラスの内容であると判断した場合は、機会に丸をします。逆に、マイナスの内容だと判断した場合は、脅威に丸をします。その際に、注意が必要なのは、業界にとっての判断ではなく、自社にとっての判断をすることを理解しておくことです。例えば、人口減少から雇用の競争激化を予想した場合、採用に長けている企業であれば、ライバル会社の採用難は競争という観点からすると脅威ではなく、むしろ機会となり得ます。自社の採用方法やノウハウが新たな事業を創り出す可能性があるからです。このように、自社の強みや特長を鑑みて、機会か脅威かを判断しましょう。
 変化に対する準備計画(目標期間)は、機会と判断した場合は、その機会をどう活かすかを計画しましょう。逆に脅威と判断した場合は、その脅威をどう乗り越えるかを計画しましょう。ここでは、できるだけ具体的に記入し、できれば誰がいつ、どうやって行うかまで落とし込めると、より計画が立てやすくなります。


 外部環境を4つの切り口で分析するPEST分析は、非常に有効な分析手段として長らく活用されてきている分析手法です。しかし、重要なことは、同業他社と同じ結果になってしまっては意味がないということです。業界としての分析ではなく、あくまでも自社オリジナルの分析であることを忘れてはいけません。そのためには、自社の資源や強み、人材などのさまざまな要素を背景に、外部環境を分析していくことが大切になります。

集客できる店舗植栽デザインについて詳しくは【Takezo・G.Brandig】までお問い合わせください。

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