Akihiko 外構で最もよく使用されるブロック材といえば「普通ブロック」です。一般的には「コンクリートブロック」あるいは「CBブロック」などとも呼ばれ、ホームセンターなどでも手軽に入手できます。今回はそんな普通ブロックのメリットとデメリットを、専門店としての視点からわかりやすく解説していきます。
メリット1：コストが比較的安い
普通ブロックの最大の魅力は、やはりコストの安さです。建材そのものが比較的安価で大量生産もしやすいため、外構工事全体の費用を抑えたい方にはうってつけといえます。また、施工方法も他のブロックに比べてシンプルなので、工事にかかる手間や費用も比較的抑えられます。
メリット2：施工が容易
普通ブロックは規格が統一されており、施工法も確立されています。そのため、熟練した職人であれば短時間でブロック塀を築くことが可能です。施工のスピードが早ければ、人件費などのランニングコストも少なくなるため、全体的なコストダウンにつながります。
メリット3：用途が広い
ブロック塀は敷地の境界や仕切りとしてはもちろん、花壇や小さな工作物にも利用できます。DIYでの活用例も多く、積み方次第でさまざまなデザインを作ることができる点は大きな魅力です。
デメリット1：デザインのバリエーションが少ない
普通ブロックはシンプルがゆえに、単体ではどうしても無機質な印象になりがちです。外構をスタイリッシュに見せたい方には、ブロック表面に塗装を施したり、タイルや石材でアクセントを付けたりといった追加工事が必要になります。そうしたアレンジをしない場合、外観のデザイン性ではやや劣る面があります。また、普通ブロックはロット生産により僅かに色味が違います。よって、ブロックを積むと色ムラが出ることが良くあります。これは普通ブロックの使用上避けられないムラです。
デメリット2：メンテナンスを怠ると劣化が進みやすい
コンクリート製品は水分を含んだり、凍結・融解を繰り返したりすると、表面が劣化してしまうことがあります。放置するとヒビ割れや欠けが生じ、安全性にも影響が出てくる可能性があるため、定期的な点検や補修が必要です。
デメリット3：適切な鉄筋補強が必要
ブロック塀として使用する場合は、安全確保のために内部に鉄筋を通したり、基礎をしっかり施工したりする必要があります。必要な構造を守らずにただ積むだけでは、倒壊リスクが高まりますので注意が必要です。
普通ブロックは安価で使い勝手がよく、外構工事ではいまだに根強い人気があります。しかし、建物との調和やデザイン性を考える際には、化粧ブロックやタイル仕上げ、塗装などの追加アレンジを検討してみるのがおすすめです。また、施工の品質を保つためには、基礎・鉄筋補強・高さ制限など法的基準にのっとった施工が必須です。安全性とコスト、そしてデザイン性のバランスをうまく取りながら、理想の外構を実現していただければと思います。
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