ブロック塀の安全性を左右する大きな要因は「基礎」にあります。どれだけ高品質のブロックを使っても、基礎がしっかりしていないと倒壊のリスクが高まります。ここではブロック基礎の基本知識をまとめました。
基礎の役割
基礎は、ブロック塀の荷重を支え、地盤に均等に伝える役割を果たします。地震や台風などの横からの力が加わったときに、塀が傾いたり倒れたりしないようにするためにも、十分な厚みと鉄筋補強が必要です。
基礎の深さと幅
一般的には、フーチングと呼ばれる基礎部分を地中に掘り下げて、適切な深さと幅を確保します。地域の地盤状況や塀の高さによって基礎寸法は異なりますが、多くの場合は深さ300~400mm、幅400~450mm程度が目安です。ただし、塀の高さが高いほど基礎の寸法は大きくなる傾向があります。
鉄筋配筋のポイント
基礎内部には、縦方向と横方向に鉄筋を組み合わせた「ベース筋」を配置し、コンクリートで一体化します。基礎からブロック本体へと通す鉄筋(縦筋)と連結することで、塀全体の強度を高めるのがポイントです。施工不良により鉄筋が十分にかみ合っていないと、塀が基礎ごと倒れてしまう場合があります。
水平レベルの確保
基礎を打設するときは、地盤の高さのばらつきや歪みをチェックし、水平をきちんと出すことが大切です。水平が出ていない基礎にブロックを積むと、塀が段階的に傾く原因になります。
排水対策
基礎周りに排水が悪いと、雨水が溜まり地盤が緩みやすくなります。フーチングの周囲に砂利を入れたり、排水管を設置したりして、水はけをよくすることも長持ちの秘訣です。
ブロック塀における基礎は、建物の基礎と同じくらい重要です。安易に費用を削減しようとして基礎工事を甘く見てしまうと、後々大きなリスクを抱えることになります。外構工事を検討される際は、基礎の設計・施工をきちんと説明してくれる施工会社を選ぶことが肝心です。長期的な安全と安心のためにも、しっかりした基礎づくりを心がけましょう。
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