いざ防草シートを購入しようとすると、その種類や価格帯の幅広さに戸惑う方も多いでしょう。実は、防草シートは厚み・織り方・素材・紫外線耐性などによって性能が大きく異なります。ここでは、それぞれの特徴を押さえながら、ご家庭や現場に合ったシートを選ぶポイントをご紹介します。
1. シートの厚みと織り方
- 織布タイプ(厚手)
ポリプロピレンなどをしっかりと織り込んだシートで、厚みがある分、耐久性が高い傾向にあります。踏みつけられる場所や車の乗り入れがある場所など、負荷が大きい場所でも破れにくいのが魅力です。 - 不織布タイプ(薄手)
密度の高い不織布で作られたものは、水はけが良く、扱いやすさが特徴。ただし、耐久性は織布タイプに比べるとやや劣ることが多いので、用途や場所に合わせて選ぶ必要があります。
2. 紫外線耐候性
防草シートは屋外に常時敷かれるため、太陽光による劣化(紫外線劣化)が避けられません。UVカット加工や耐候剤入りの製品を選ぶと、寿命が大幅に伸びることが期待できます。特に、砂利を敷かない「シートむき出し」の運用の場合は紫外線対策が重要になります。
3. 透水性と水はけ
雨水が地面に浸透しやすいかどうかもポイントです。透水性が高いシートであれば、水たまりができにくく、雑草の発芽を抑えつつ土壌の呼吸を妨げません。一方、水はけが悪いシートを使うと、敷地内に水たまりが生じたり、デッキや建物の基礎部分に影響が及ぶ恐れもあります。
4. カラーと景観
一般的な黒色のほか、グリーンやブラウン、ライトグレーなどのカラーバリエーションも存在します。景観を重視したい場所では、周囲の土や植栽に溶け込みやすい色を選ぶと違和感が少なくなるでしょう。住宅の外観や植栽との統一感を考慮しながら、好みに合わせて決めるのもおすすめです。
5. 価格とのバランス
防草シートは広範囲に敷く場合、費用が大きくなりがちです。安価な製品は初期コストを抑えられますが、耐久性が低く、短期間で敷き直しが必要になるケースも。高耐久の製品を導入すれば、長い目で見て結果的にお得になる場合もあるため、使用年数やメンテナンス頻度を考慮して選ぶことが肝心です。
防草シートは「どこで、どう使うのか」によって最適なタイプが異なります。車の出入りがある駐車場なのか、人の歩行だけなのか、日当たりや雨水のたまりやすさはどうかなど、現場ごとの条件をしっかり分析することが失敗を防ぐ近道です。可能であればサンプルを取り寄せ、実際の質感や厚みを確かめながら比較検討すると安心でしょう。
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