近年では、メンテナンスの容易さやオールシーズン青々とした景観を楽しめる点から、「人工芝」を庭やバルコニーに敷く方が増えています。しかし、一口に人工芝といっても、毛足の長さや素材、クッション性など、さまざまな違いがあります。ここでは、失敗しない人工芝選びのポイントを解説します。
1. 毛足(パイル)の長さと密度
- 毛足の長さ
短いタイプ(10〜20mm)は手入れがしやすく、スポーツや子どもの遊びに最適。長いタイプ(30〜40mm)になると見た目がふかふかでリアルな芝生感を味わえますが、ゴミや落ち葉が絡まりやすい面もあるため掃除が少し大変です。 - パイルの密度
毛足の密度が高いと肌触りがよく、踏んだときのクッション性も増します。一方、密度が高い分コストは上がる傾向があるため、使用目的と予算を考慮しながら選びましょう。
2. 素材と耐候性
- ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)
人工芝には主にこれらの樹脂素材が使われます。ポリエチレンは柔らかく肌触りが優秀、ポリプロピレンは耐摩耗性に優れています。製品によっては両方を混ぜ合わせ、耐久性と触り心地を両立しているタイプも。 - UV加工・耐候性
屋外で使う人工芝は、紫外線劣化に強い加工が施されているかが重要です。UVカット機能がないと日差しで色あせや変形を起こすこともあるため、購入時は耐久年数やメーカーの保証を確認しましょう。
3. 下地(バック)の構造と排水性
人工芝の裏側には、樹脂やラテックスなどでできた「バック」があり、この部分の構造によって排水性や耐久性が変わります。排水孔がしっかり空いているか、裏面の素材が剥がれにくいかをチェックし、雨が多い地域や傾斜がある場所など、敷設環境に合う製品を選ぶことが大切です。
4. クッション材の有無
お子さんやペットが走り回る庭なら、衝撃吸収材を敷いてから人工芝を貼ると安全性が高まります。高齢者のいるご家庭や転倒リスクを下げたい方は、クッション材入りの人工芝も検討してみてください。
5. 見積もりとコスパ
人工芝は1平米あたり数千円から高級品では1万円近くまでと幅広い価格帯があります。施工費を含めるとそれなりのコストになるため、最終的な予算と耐用年数を照らし合わせながら判断するのが大切です。サンプルを取り寄せて触感や色味を確かめておくと、購入後のイメージ違いを避けられます。
人工芝選びでは「見た目」「触り心地」「耐久性」のバランスがポイントです。使用目的(庭での遊び/ドッグラン/商業施設の装飾など)を明確にしておくことで、最適な毛足の長さや素材が見えてきます。実際に敷いたときのイメージを施工例やサンプルで確認しながら、納得できる製品を選びましょう。
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