和風庭園を撤去して駐車場にしたり、遊ぶ場所を作ったりするご相談も増えてきました。その様な時にいまある庭石を撤去したいけども、結構大きいし運搬も費用が掛かるうえ、処分費も年々高くなってきました。
そこで、庭に石を埋めてしまえば丁度いいのではないか、という解決策に行きつく方も多いようです。ついでに、灯ろうも埋めてしまおうといった方まで。
庭石にまつわる迷信はともかくとして、不要な庭石を庭に埋めることで起きる問題はあります。実際に庭石を埋めたために後悔した事例を見ていきましょう。
結局掘り起こす羽目になった
庭石を庭に埋めて10年後、自宅の増築を計画して工事を開始。とっくに忘れていたため、工事会社には何も伝えずに工事が始まった。
すぐに工事はストップし、埋められていたすべての庭石を撤去しなければ、工事着工できない状況となる。結果的に思わぬ費用が掛かってしまい、後悔することになった。
このように、家を増築などする場合は、小屋を建てる場合などは、必ず土を掘って基礎を作ります。その際に、埋めた庭石があると基礎を上手くつくれず、強度が落ちるため、庭石を取り除かなければならなくなります。
これは、下水工事のための配管工事などでも同じことが起こります。
今は増築の計画はなくても、未来はどうなるか分かりませんし、次世代に問題を繰り越すことになるかもしれません。
突然落とし穴ができた
庭石をいくつも埋めると、隙間ができていしまいます。まるで海岸のテトラポットのように、石と石の間の隙間です。
隙間は雨の浸透とともに水みちとなり、ある日突然に地表に落とし穴が現れてしまいます。
知らずに歩くと非常に危険ですね。庭石を埋めるにしても、丁寧に隙間がないように埋める必要があるため、意外に時間がかかります。適当に埋めると、いつかそのせいでできた落とし穴にはまって大けがをするかもしれません。
そのような危険性を考えると、丁寧に埋める費用を撤去処分にあてたほうが良さそうですね。
松江市や出雲市でも、日本庭園が多く存在する関係で、近年は庭石を撤去したいという相談が増えてきました。
確かに、庭石を埋めてしまえば、その時は良いかもしれませんが、長い目で見るとやはり、庭石を埋めるのではなくて、撤去したほうがいいいでしょう。
たとえ大きな庭石でも、その場で砕いて外に出す方法もあります。庭石の撤去に困ったら、専門業者に相談しましょう。
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