餅のように葉が膨らむ病気なので、もち病と呼ばれています。写真は4月に島根県出雲市で発生した様子です。
これは葉に菌類が付着したことが原因で起こる病気です。
ツツジ類もち病とは
もち病は、5月~6月に新しい葉が病原菌の産出物質により著しく肥大して膨らみます。はじめは淡い緑色~紅色ですが、時間が経つと白い粉に覆われます。その後、茶色く萎んでいき落下します。
これ自体は木の樹勢には大きく影響しませんが、花付きを悪くしたり、見た目が著しく悪くなります。
発生時期は春だけでなく秋口に場合もあります。
見た目では病原菌が見えるわけではないので、何か害虫の仕業かと思われることがあります。これは病原菌が原因です。
ツツジ類もち病の対処
病原菌がついた葉は、できるだけ早く除去して処分します。病原菌の増加は、白い粉状の胞子の飛散によるため、飛散までに除去するのが望ましいです。
除去した葉は、焼却するか土中深く埋めて処理します。
また、病原菌の増加を防止するために、登録のある殺菌剤の散布も効果があります。
【参考資料】
花木・鑑賞緑化樹木の病害虫診断図鑑 第Ⅱ巻 害虫編 竹内浩二 近岡一郎 堀江博道
一般財団法人農林産業研究所 2020.9.11
樹木医必携・応用編 小林享夫 坂本功 一般社団法人日本樹木医会 2010.3.31
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