集客が増える店舗植栽デザイン⑥!ライバル分析で本当の実力を知る!

 

 集客が増える店舗植栽デザインは、店舗の入り口付近、つまり店舗前の空間をマーケティングに活用することで、圧倒的にリピーターが増える店舗づくりを目的としたデザインです。
 なぜ、店舗前の空間を変更しただけで、圧倒的にリピーターが増えるのでしょうか。
 その理由は、顧客を細分化すると良く分かります。顧客はいくつかの特性に分かれます。つまり趣味嗜好がいくつかのパターンに分かれるのです。そして、あなたの商品サービスはそのいずれかの顧客にとって、とても魅力的だからこそ、購入しています。誰にでも好まれる商品サービスは、誰にも選ばれないとよく言われるのも、同じことを意味しています。つまり、選ばれ続けるには、一定の趣味嗜好をもった顧客に合わせた商品づくり、サービスづくり、店づくり、社員教育、ユニフォームにしていく必要があります。そうすることで、何度も何度もリピートしたくなるファン顧客が生まれるわけです。
 会社経営をしていれば、それはそうだ、あたりまえだとご納得のことでしょう。しかし、以外にも、見落とされているのがお店の前の外構です。商品やサービスはライバルとの競争が激化しているにも関わらず、外構部分にしっかりと顧客の心を掴む環境づくりをしているお店は非常に少ないのです。
 現在は、集客と言えばSNSや写真の見栄えをもっとも重視する時代となりました。そして、プロ顔負けのキレイな写真が沢山ネット上では発信されています。確かに、店内や商品は美しく配置されていますが、顧客は写真をSNSで見た時からお店に期待している、つまり、顧客の購買行動は、商品サービスに行く前から始まっていることを軽んじられている傾向にあります。
 例えば、40代以上の経営者向けに高級腕時計を販売しているお店の外構が、オレンジと黄色の水玉模様に彩られたコンクリートに安っぽいプラスチックのベンチが置いてあったら。例えば、20代女性が友達と食事に来る若年層向けの比較的安価が売りなレストランの外構が、パステルカラーの落着いた舗装にレンガの花壇、欧風のゴシック模様が施されたヴィンテージ風の彫刻植木鉢がずらりと並んでいたら。
 2つの例を想像して心に違和感を感じた方は、経営者として優れた能力を持ち合わせた方です。あなたの思ったとおり、この2つの例のお店には、1回限りの客は来ても、リピートする確率は低くなります。それは、商品やサービスの問題ではなく、外構の問題です。
 いやいや、ちょっと極端な例をだされても‥と思う方もいるかもしれません。しかし、そうでもありません。結構このようなお店は非常に多く見られます。
 重要なのは、商品サービスのターゲット顧客にとって、趣味嗜好がピッタリ合う外構を作ることで、一貫したブランディングができているかということです。多くの失敗は、外構を店長やオーナーの趣味嗜好でつくっているケースです。
 顧客が意識をしていないけども、実は商品やサービス以外の影響により購買行為行動が左右されていることは感性工学の分野においても行動経済学の分野においても明らかにされています。つまり、顧客が意識していないけども、購買行動を左右する色や形などの環境が分かれば、業績に最大限結び付ける外構を作ることができるということです。
 しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、お店の戦略などの方針が明確になっているということです。方針に沿った外構デザインでなければ、ブランディングの一貫性が生まれないからです。
 そこで、ブログ「集客が増える店舗植栽デザイン」ではブランディングできる方針書を作成して、武器となるお店の外構デザインを作り上げるための手助けになる情報をお届けします。お店の前の外構を差別化として目をつけているお店は非常に少ないことから、外構をブランディングの武器にすればリピーターがファン化し、競争から一抜けする可能性が高くなるでしょう。これはやったもの勝ちですね。

 今回はライバル分析について解説します。どんな会社にもライバルが存在します。自社の商品サービスを提供する先である顧客にとっての比較対象となる相手が今回のライバル企業です。最も競合する先から順に10社以内のところでライバルを分析しながら、自社の強みと弱みを分析していきます。
 ライバル分析FMは下からダウンロードできます。

ライバル分析とは

 自社の強みと弱みを知るには、顧客からどう見られているかが視点として重要です。自社では強みだと思っていても、顧客がそう感じていなければ、独りよがりの強みで終わってしまいます。そういう意味で、ライバルと自社を比較することで、世間から見た自社の強みと弱みを分析する方法をここでのライバル分析としています。
 ライバル分析といっても、ライバルの会社を細かく詳細に調べることはここではしません。社内のスタッフで、世間一般的な視点でライバルと自社を比べていきます。つまり、世間が知ることができるウェブの内容やチラシなどの情報のみでライバルと自社を比較します。その点、世間の目で見ることが重要です。また、専門的な技術を要する業界もありますが、あくまでも、専門知識を一旦除外して、世間の目で素人目線で分析することを念頭においてください。
 そして、ここでの分析はなるべくたくさんのスタッフで進めるのがよいです。1人で分析すると、1人の視点となってしまい偏りがちです。そのため、たくさんの人数の意見を反映することで、より世間一般の視点に近づけるの方が精度が上がります。

項目を決める

 まずは、項目を決定していきます。項目とは、ライバルと自社を比較する時の軸となるものです。例えば、顧客満足度は、顧客が満足している度合いを意味します。自社では顧客満足度が高いと考えていても、ライバルと比較して検討して見て初めて本当に満足度が高いサービスができているかどうかを判断できます。このように、ライバルと比較して自社の姿を検討したい項目を入れていきます。フォーマットには、一般的に分析しやすい項目をすでに入れてありますが、項目は自由に変更したり追加して構いません。なるべくたくさんの項目を入れて分析すると、自社の姿がより鮮明になってよいでしょう。

ライバルを決める

 次にライバルを決めます。フォーマットのABC社で示されているセルは、ライバルの社名を入れていきます。ライバルは、なるべく競合度合いが強いものから順に選択し、10社程度の数が程よいと思います。場合によっては、商品サービスごとにライバルが違ったり、ブランドがいくつかに分かれた場合もライバルが変わることがあります。その場合は、それぞれにライバル分析を行うのがよいでしょう。

得点をつける 

 項目とライバルを決定したら、得点を入力します。得点とは、項目に対して自社を5と固定します。自社に比べてライバルがより優れていると思ったら、5よりも高い数字をいれます。ただし、最高得点で10です。逆に自社に比べてライバルがより劣っていると思ったら、5よりも低い数字を入れます。ただし、最低得点は1です。自社とライバルが同等の場合は5を入れます。ここで、大事なのは、自身が思った数字ではなくて、世間一般が思う数字を入れます。そのためには、webで検索したり、評判で聞いた内容から社内で判断して数字を決めます。数字は6と7を迷ったりする場合もあると思いますが、あまり細かなことを気にせずに、どんどん得点をつけていきます。多少の数字の違いは大勢に影響ありませんので、こだわる必要はありません。ライバル全部に数字を入れ終わると、自動的に平均値が表示されます。この平均値を考察に利用します。よって、すべての項目について、そしてライバルすべてについて入力を終えてください。

考察する

 各項目の平均値を考察していきます。まず、平均値が5以上となった項目は、自社の弱みである項目です。逆に平均値が5以下となった項目は自社の強みである項目です。その数字が高ければ高いほど自社の弱みの度合いが強くなり、逆にその数字が低ければ低いほど自社の強みの度合いが強くなります。
 具体的に例で示すと、平均値が8の項目があるとすれば、自社は5に固定していることから、ここで読み取れるのは、ライバルは顧客から平均8の評価をいただいているが、自社は5しか評価をいただいていないので、自社はライバルよりも劣っている項目であると考えることができます。よって、弱みの項目だと分析するのです。
 それぞれの項目を弱みと強みに分けて、右側の考察欄に記入していきます。そうすると、客観的に自社の姿が浮き彫りになっていきます。意外にも、これまで思っていた強みが弱みであったり、逆に弱みが強みであったりすることもあります。次に、その項目がなぜ強みになっているのか、もしくはなぜ弱みになっているのかを、それぞれ考察して入力していきます。この点は自社の視点で考察します。例えば、知名度が弱みであった場合に、他社に比べて広告費を抑えていることや、SNSの活用が仕組化されていないなどの考察ができます。
 ライバル分析では、この考察をすることが目的です。自社の強みと弱みを極力客観的に捉えることができれば、今後の戦略策定に力を発揮します。また、現在の結果が、1年後に同じとは限りません。年に1度は更新しておくと、常に現状把握ができている状態になりますので、定期的なライバル分析がお勧めです。時間をかけすぎず、負担も少ないライバル分析ですので、社内でスタッフの皆さんを巻き込んで楽しく進めることができると思います。

 


 人のふり見て我がふり直せという言葉があります。人のふりと我がふりを比べることで、自身のことがよくわかることを応用した言葉です。まさに、ライバルを見て自社の強みと弱みを知るのは、理にかなっていることではないでしょうか。客は比較して購入するものです。比較対象がなければオンリーワンですが、そのような商品サービスは中小企業においては持ち合わせていないのが現状です。だからこそ、視点は常にライバルとの比較をしておかなければなりません。独りよがりにならないよう、常に世間の視点を持つためにも、このライバル分析は非常に有効な分析だと考えます。

集客できる店舗植栽デザインについて詳しくは【Takezo・G.Brandig】までお問い合わせください。

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