集客が増える店舗植栽デザインは、店舗の入り口付近、つまり店舗前の空間をマーケティングに活用することで、圧倒的にリピーターが増える店舗づくりを目的としたデザインです。
なぜ、店舗前の空間を変更しただけで、圧倒的にリピーターが増えるのでしょうか。
その理由は、顧客を細分化すると良く分かります。顧客はいくつかの特性に分かれます。つまり趣味嗜好がいくつかのパターンに分かれるのです。そして、あなたの商品サービスはそのいずれかの顧客にとって、とても魅力的だからこそ、購入しています。誰にでも好まれる商品サービスは、誰にも選ばれないとよく言われるのも、同じことを意味しています。つまり、選ばれ続けるには、一定の趣味嗜好をもった顧客に合わせた商品づくり、サービスづくり、店づくり、社員教育、ユニフォームにしていく必要があります。そうすることで、何度も何度もリピートしたくなるファン顧客が生まれるわけです。
会社経営をしていれば、それはそうだ、あたりまえだとご納得のことでしょう。しかし、以外にも、見落とされているのがお店の前の外構です。商品やサービスはライバルとの競争が激化しているにも関わらず、外構部分にしっかりと顧客の心を掴む環境づくりをしているお店は非常に少ないのです。
現在は、集客と言えばSNSや写真の見栄えをもっとも重視する時代となりました。そして、プロ顔負けのキレイな写真が沢山ネット上では発信されています。確かに、店内や商品は美しく配置されていますが、顧客は写真をSNSで見た時からお店に期待している、つまり、顧客の購買行動は、商品サービスに行く前から始まっていることを軽んじられている傾向にあります。
例えば、40代以上の経営者向けに高級腕時計を販売しているお店の外構が、オレンジと黄色の水玉模様に彩られたコンクリートに安っぽいプラスチックのベンチが置いてあったら。例えば、20代女性が友達と食事に来る若年層向けの比較的安価が売りなレストランの外構が、パステルカラーの落着いた舗装にレンガの花壇、欧風のゴシック模様が施されたヴィンテージ風の彫刻植木鉢がずらりと並んでいたら。
2つの例を想像して心に違和感を感じた方は、経営者として優れた能力を持ち合わせた方です。あなたの思ったとおり、この2つの例のお店には、1回限りの客は来ても、リピートする確率は低くなります。それは、商品やサービスの問題ではなく、外構の問題です。
いやいや、ちょっと極端な例をだされても‥と思う方もいるかもしれません。しかし、そうでもありません。結構このようなお店は非常に多く見られます。
重要なのは、商品サービスのターゲット顧客にとって、趣味嗜好がピッタリ合う外構を作ることで、一貫したブランディングができているかということです。多くの失敗は、外構を店長やオーナーの趣味嗜好でつくっているケースです。
顧客が意識をしていないけども、実は商品やサービス以外の影響により購買行為行動が左右されていることは感性工学の分野においても行動経済学の分野においても明らかにされています。つまり、顧客が意識していないけども、購買行動を左右する色や形などの環境が分かれば、業績に最大限結び付ける外構を作ることができるということです。
しかし、もう一つ重要なことがあります。それは、お店の戦略などの方針が明確になっているということです。方針に沿った外構デザインでなければ、ブランディングの一貫性が生まれないからです。
そこで、ブログ「集客が増える店舗植栽デザイン」ではブランディングできる方針書を作成して、武器となるお店の外構デザインを作り上げるための手助けになる情報をお届けします。お店の前の外構を差別化として目をつけているお店は非常に少ないことから、外構をブランディングの武器にすればリピーターがファン化し、競争から一抜けする可能性が高くなるでしょう。これはやったもの勝ちですね。
今回はクロスSWOT分析について解説します。クロスSWOT分析は、外部環境分析と内部環境分析とをクロスして分析することで、今後どこを攻めるか、逆にどこを捨てるかの方向性を見出すための分析です。
クロスSWOT分析FMは下からダウンロードできます。
クロスSWOT分析とは
自社の経営状況を優位に保っていくためには、常に外部環境の変化に対応した戦略を打っていかなければなりません。外部環境は自社が自由に変えることができない上位概念であるため、いかにかじ取りができる戦略を柔軟かつ適切に適応させることができるかが、経営の結果に多く影響することはお分かりいただけることでしょう。それでは、実際にどのように外部環境に対して適切な手を打っていけばよいのでしょうか。そのヒントを与えてくれるのが、クロスSOWT分析なのです。
SWOTは、スウォットと呼びますが、4つのキーワードの頭文字を並べたものです。SはStrengh、つまり自社の強みを意味します。WはWeakness、つまり自社の弱みを意味します。OはOpportunity、つまり外部環境の機会を意味します。TはThreat、つまり外部環境の脅威を意味します。
SWOT分析とは、戦略を決定する上で欠かせない、上記4つのキーワードをクロスさせて分析することで、攻める場所と撤退する場所を浮き彫りにする分析と言えます。
それでは、具体的に中身を見ていきましょう。
機会とは
機会とは、自社にとってチャンスとなる外部環境の変化の事を意味します。自社にとってチャンスとは、自社のビジネスがより発展する可能性が高いということです。例えば、人口ピラミッドから今後ターゲットとしている年齢層が増大すると予測される場合、これはチャンスだということになります。
ここで、機会とはあくまでも自社にとっても機会であって、業界にとっての機会とは限りません。ここで業界の機会と捉えてしまうと、同業他社の機会は全て同じということになってしまい、同じ戦略をとる結果になります。これでは意味がありません。あくまでも自社にとっての機会です。
自社にとっての機会を考える上では、自社の理念やビジョンから紐づけられた機会となっている必要があります。理念やビジョンを自社特有であって同業他社と同じくするものではありません。よって、自社オリジナルと機会を見出すことができます。
機会はフォーマットの左側にある、外部環境の機会に記していきます。ここで、機会については既に「④外部環境分析PEST分析で機会と脅威を見極める」と「⑤外部環境分析5フォース分析で業界の特性を捉える」で作成しています。よって、そこから転記もしくは加筆するとよいでしょう。
なお、記載方法はなるべく短く箇条書きにします。クロス分析の際に一目見て何が書いてあるかわかるようキーワードを記す程度にしておくと、分析がし易くなります。
脅威とは
脅威とは、機会の反対です。つまり、このままだと、自社の経営にとって悪い影響を与える可能性が高いと考えられる外部環境です。機会は、チャンスを掴んで波にのることで業績を伸ばすことにつながることは容易にわかりますが、脅威は知ってどうするのでしょうか。実は、脅威は機会よりも深刻な事態を招く可能性がある重要なファクターです。脅威は、何も手を打たなければ、最悪の場合は経営困難に陥る可能性があるからです。よって、脅威はいち早く察知し、いち早く回避するための戦略を立案実行しなければなりません。その意味においては、脅威は機会よりも早急に対処するべきファクターであることがお分かりいただけるでしょう。
脅威についても、既に分析した④と⑤の外部環境分析を参考にして記していきます。フォーマットの機会の下の欄が脅威の記入場所となります。機会同様に、入力は箇条書きでキーワードを中心にわかりやすく端的に記載しましょう。できれば、より自社への影響度が高い順番に記しておくとよりよいでしょう。
強みとは
強みとは、自社にとって、対顧客という視点において同業他社よりも優位に立っている点をいいます。これについては、「⑥ライバル分析で本当の実力を知る」で既に分析をしていますので、ここを参考に記入していきましょう。
記入場所はフォーマットの内部環境の右下になります。左側ではなくて、右側に記入するのは、後でクロス分析する際に便利となりますので、フォーマットの順序に従って記入しましょう。
強みの記載も、できるだけ端的に箇条書きをしましょう。キーワードだけでも構いません。また、強みが多くなることもあります。できればより優位性の高い強みを上に書くようにしておくと分析がしやすくなります。
弱みとは
弱みとは、対顧客という視点において同業他社よりも劣っていると感がられる点をいいます。これについても、⑥ライバル分析で既に分析をしていますので、ここを参考に記入していきましょう。
弱みの記載も、できるだけ端的に箇条書きをしましょう。キーワードだけでも構いません。
かけ算して戦略を決める
外部環境の機会と脅威、内部環境の強みと弱みの全ての記入が完成したら、いよいよクロス分析を行います。クロス分析は、以下の4つの掛け合わせを行います。
<強み×機会>
フォーマットの戦略策定の右上に記載します。ここは機会と強みを掛け合わせて分析した内容を記します。つまり、外部環境の機会に対して、自社の強みを活かせば、より売上を獲得できたり、競争優位に立てると予想される内容を意味します。
ここは、特に今すでに攻めている市場であることが多いでしょう。今の市場に今の強みですぐに稼げる戦略となるでしょう。
<弱み×機会>
フォーマットの戦略策定の左上に記載します。ここは機会と弱みを掛け合わせて分析した内容を記します。つまり、今後チャンスとなる環境がくるにも関わらず、現在は準備ができておらず、そのチャンスを活かすことができないけども、今から準備しておけば確実に行かせるであろう戦略となります。よって、今後育てる場所です。今は弱みだが、育てることで強みにしてチャンスを掴もうということです。
<強み×脅威>
フォーマットの戦略策定の右下に記載します。ここは脅威と強みを掛け合わせて分析した内容を記します。つまり、今後縮小していく市場にに対して自社の強みを活かして売上を上げている内容となります。今は利益が出ているのですが、今後ここに力を入れても市場が縮小する脅威があるため、大きな期待はできません。よって、現状を保つ場所となります。
<弱み×脅威>
フォーマットの戦略策定の左下に記載します。ここは脅威と弱みを掛け合わせて分析した内容を記します。つまり、今後縮小していく市場であり、自社にとっても決して得意ではない、どちらかというと歓迎していない売上げとなります。ここは、限られた資源を投入する意味が全くありませんので、捨てる内容となります。
上記の内容は、文章で分かりやすく記載しましょう。何をどのようにするのかをできるだけ具体的に記入しましょう。そうすることで、中期及び短期の経営方針がより分かりやすく明確になります。全て記入したら、再度全体に目を通して、確かに自社オリジナルの戦略になっているかどうかを確認してください。もし、どこにでもあるような、同業他社とさほど変わりのない内容であったならば、もう一度やり直しすることをお勧めします。あくまでも、自社のオリジナルである必要があります。そうでないと差別化できる戦略にはならないからです。その点を十分に注意して分析をしていきましょう。
戦略の立案は、データや情報がなければ机上の空論になりかねません。立てた戦略は実行可能であり、実行してこそ結果が出せます。会社は、戦略を立案するところで勝負が決まっているといっても過言ではありません。そう考えると戦略立案にはもっとも時間をかけて、経営陣が総力をあげて取り組まなければならない超重要事項であることが分かります。
今回の分析は戦略立案によく使われる分析のひとつです。一つの参考として捉えてください。戦略を立案するにあたってはたくさんの切り口から分析することが精度を高める上では重要です。まずは戦略スタートとして、この記事を活用いただければ幸いです。
集客できる店舗植栽デザインについて詳しくは【Takezo・G.Brandig】までお問い合わせください。