庭木が徐々に弱って衰退していく原因の多くは土壌に問題があります。土壌が原因で衰退する場合は次のような状況が考えられます。
➊土壌に水分がなく乾燥している状態
➋土壌内に水が滞っている状態
❸土壌内に空気がない状態
それぞれについて詳しく説明していきましょう。
❶土壌に水分がなく乾燥している状態
土壌に水分がない状態とは、水分が確保できない土壌ということです。庭木を植えた当初は根が少ないので手動で灌水する必要があります。しかし、木が生長すると自然の
雨水で育ち、乾燥が続いた時だけ手助けする程度になるのが本来です。
しかし、雨が降ってもすぐに乾燥する場合、木は衰退し
ていきます。それは、土壌が水分を保つ力がないことが原因です。森林の土壌のように水分を保つ構造がなされていないということです。
❷土壌内に水が滞っている状態
➊とは逆に排水が悪く、雨水がいつまでも土壌中に
滞っている状態も庭木衰退の原因となります。
2日以上滞っていると酸素のないところで発生する根腐菌という嫌気性微生物が発生します。この菌が発生するとドブの悪臭を発生させながら根を腐らせていきます。
梅雨にたくさんの雨が降るたびに毎年根が腐っていくと、徐々に木は衰退していきます。森林土壌のように、必要以上の水分は排水される仕組みが整っていないということです。
❸土壌内に空気がない状態
土壌は雨降って地固まるというように、徐々に固くなっていきます。これは、土壌中の空気の隙間がなくなってくるということです。
しかし、土壌の根は細胞に酸素を送る必要があるため、当然呼吸をしています。つまり、土壌にある酸素を吸収することができなければ、酸素欠乏により細胞が死んでしまします。
このようにして土壌内に空気層の少ない状態では、徐々に庭木は衰退していきます。森林土壌のように隙間がたくさんある土壌構造が保たれていない状態ということです。
庭木が弱る原因となる土壌の状態は、意外にも結構よく見る状態です。特に松江市、出雲市、雲南市、大田市の住宅造成地の庭は土壌が決して良いとは言えません。放っておくと、上記のような土壌状態となり、徐々に庭木が衰退している例は非常に多く見られます。
そんな場合の対処方法については、別のブログ「庭木にはどんな土がよいですか?」で紹介していますので、是非ご参考ください。
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