人工芝には手入れが必要ですか?解決策とおすすめのメンテナンス方法

 人工芝は美しい庭を作るための人気のある選択肢ですが、手入れが必要か疑問に思う方もいるかもしれません。島根県の松江市や出雲市にも人工芝ここ5年で非常に多く利用していただいています。元々は天然芝があこがれの存在として人気を博していました。しかし、ある程度きれいに保つには時間と費用を要します。なるべくメンテナンスをせずに美しい芝生を手に入れたいというニーズを基に、人工芝が開発されました。しかし、世の中に人工芝が販売開始された当時は、天然芝と似ても似つかないレベルの品質であったため、一般家庭に使用されることはほとんどありませんでした。ところが、近年の技術革新は凄まじいもので、まるで本物の天然芝と見間違えるほどの品質となりました。競技場の芝生も多くが人工芝となり、美しさだけでなく耐久性も兼ね備えた品質の高い人工芝が販売されるようになりました。そこで、今回のご質問です。このように進化した人工芝はメンテナンスが必要なのでしょうか。実際、人工芝には手入れが必要ですが、天然芝に比べるととても簡単です。この記事では、人工芝のメンテナンス方法と手入れのポイントについて詳しく説明します。

庭前面に美しく敷かれた最新の人工芝

人工芝のメンテナンス

 人工芝は、美しい庭や遊び場を作るための人気のある選択肢ですが、保守が必要なのか疑問に思う人もいます。実際、人工芝にはメンテナンスが必要ですが、天然芝よりも簡単です。では、具体的にどのようなメンテナンスが必要でしょうか。主に必要になるであろうメンテナンスを挙げると以下の通りです。

①定期的な清掃とブラッシング
②除草作業
③点検と補修

 以上の3点が考えられます。それでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①定期的な清掃とブラッシング

 人工芝は通常家の外である庭に敷いてあります。よって、雨風によりどうしても汚れます。単なる汚れではなく、色々なものが人工芝の上に飛散してきます。例えば、埃や砂です。秋口には風に飛ばされた落葉も溜まります。上を歩くと靴の底についたゴミも芝生に落としていくことになります。BBQをしたら食材の破片や食べ残し、油やタレが付着してしましまいます。周囲を飛び回る昆虫や蝶が力尽きて落ちてくるかもしれません。それを餌にしているアリも出入りするでしょう。このように人工芝は年中汚れに晒されています。
 だからといって、人工芝を汚れないようにビニールで蓋をして使用しないようにする必要はありません。そもそも目的は芝生のメンテナンスに多くの時間を取られるよりも、庭をたくさん活用して思い出やコミュニケーションの場にするのが望んでいた姿です。人工芝が汚れることは問題ではありません。しかし、放っておくとどうなるでしょうか。放っておくとどんどん汚れが溜まってしまい、草が生えて来たり虫が発生してしまい、元の美し姿に戻すことが困難になってしまいます。
 よって、清掃が非常に重要なメンテナンスとなります。清掃は熊手のような固めの箒で、しっかりと芝芽の隙間に入り込むような掃除道具で芝生の上や中に入り込んだごみを取り除きます。場合によっては掃除機で埃や砂を吸い取るのもいいでしょう。また、何度も踏みつけたり、重いものを置いたりすると、芝生の芽が寝たまま起きてこなくなります。その様な場所は清掃の時にブラシで起こすようにブラッシングしましょう。清掃とブラッシングにより、人工芝は長期に渡り美しく保つことができます。清掃とブラッシングは定期的に行いましょう。たくさん使用する方は季節の終わりには行った方がいいでしょう。あまり使用しなくても、年に2回は清掃とブラッシングをしておくことをお勧めします。

掃除道具熊手

②除草作業

 人工芝は放っておくと埃などのごみが溜まり、草が生えてくることを説明しました。しかし、放っておかなくても部分的に草が生えてしまいます。人工芝はビニール製のマットに細かな毛の形状のものを組み合わせることで、美しい芝生の形に似せています。このビニール製のマットは分厚くて強いため、下から草が突き抜けることは困難です。また、日光をシャットアウトするため、草が発芽するための条件を妨げて発芽を抑制します。このように草が生える条件である、光と水を妨げ、物理的に突き抜けることができなければ草は生えません。しかし、どうしてもこの条件を作れない場所があります。その部分から定期的に草が生えるため、早めに除草する必要があるのです。
 草が生える場所ですが、まずは、多くの人工芝は排水の観点からシートに穴があけられているということです。よって、この穴から草が生えます。穴は小さくほんの5㎜程度ですが、1m毎にあいていた入りと、排水をするために沢山あけられています。これが光の妨げと水の妨げを抑制できず、草が生える要件を揃えてしまうのです。しかし、これについては、予め防草シートを敷設しておくことで防ぐことができます。
 次に、端部の処置です。建物と人工芝の境はどうしても隙間が僅かにあきます。この隙間から草が生えます。この隙間は防草シートを敷設する方法も難しいため、コンクリートなどで固めてしまうような費用が多くかかる対策はできなくもありませんが、おすすめはしていません。隙間には草が生えるということを前提で定期的に草抜きをしましょう。一度草抜きをすれば、次は種がその隙間にたまたま飛んできたときだけ草が生えますので、大変な思いはしません。ただし、生えた草を放っておくと、その草が次々に種を落とすため、すぐにたくさんの草だらけになります。その場合は除草剤を使用してもいいと思いますが、なるべくそうならないように除草作業をすることが賢明でしょう。

人工芝とコンクリートの境から生えた雑草

③点検と補修

 人工芝は品質にもよりますが、信頼できるメーカーであれば、非常に長持ちします。10年以上人工芝を販売していますが、これまで使い物にならなくなった事例はありません。それくらい強いものです。そして、毎年進化しています。しかし、外の環境は過酷です。また、地面に敷いて使用することから、様々な圧力や引っ張りの力が生じます。人工芝は見た目ではほとんどわかりませんが、ボンドとピンを使用して固定するのが一般的です。さまざまな圧力は固定しているボンドとピンに影響を与えます。よって、場合によっては、剥がれてしまったり陥没したりすることもあるでしょう。これも放っとくと人工芝が変形したりちぎられてしまい、使えなくなってしまう可能性があります。見つけたら早く補修しましょう。よって、定期的な点検と補修が必要です。補修は、ご自分でできない場合は、専門家に相談しましょう。

周知と溶け込んで美しく仕上がった人工芝

 人工芝は以上のようなメンテナンスが必要ですが、多くの場合はそれほど深刻なことではありません。メンテナンスというよりは通常の清掃の延長であり、お部屋でしていることと変わりません。人工芝の技術は日進月歩しており、紫外線防止はもちろんのこと、菌類がよりつかない抗菌処理も普通にされるようになりました。
 天然芝が好きで選択される方には不要な情報ですが、天然芝と人工芝で迷っている方については、人工芝のメンテナンスについてご参考ください。また、天然芝のメンテナンスについては、別のブログ「芝生の庭にした場合の手入れは大変ですか?」も合わせてご参考ください。

外構/エクステリアについて詳しくは【Takezo・ファーム】までお問い合わせください。

TAKEZO・ファーム

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